ヨーロッパと日本の私

ヨーロッパで体験した事、等々

シーラは貴婦人?

            年の瀬になると、不思議にいろんな人の事が思い出されませんか。 

   ことし、特に私は<シーラ=スペイン人女性>を懐かしんでいます。

   去る11月に92才の誕生日を元気に迎えたと、本人は私との会話をしたいから

   買ったスマホから<WhatsApp>を使って.Video,その後Tel をかけてくれました。   ほんとうにうれしい元気な声に直ぐにも抱き合って祝いたい衝動を覚えました。

                  

            (左から2人目のシーラ、左端は息子のエミリオ)

   一人暮らしでインコは話し相手、彼女の2個目の台所で、一日中突然

   お祝いに来る人のために手つくりのケ―キや飲み物が用意されています。

   

   今日も海岸に行けたかなぁ、仲間達に会えて一緒に泳いでいるかなぁ、そして

   その後のコーヒーとお喋りが楽しいかなぁ、、天気次第、朝の10時頃から正午迄

   充実した時間は彼女の健康と明るさを輝かせ、誰からも好かれる、尊敬される

   地元の老婦人です。しかし、その過去は、周りの話では小説が書ける程とか、

   苦難の道を歩いて心身に叩き込んだ寛大で、優しい、強い、静かな人柄はなんと

   人々に安らかな、自然な親しみを与える事でしょう。

   数年前、友人家族のご縁で知り合って私は、亡き母の面影を重ねて付き合い

   ましたが、その大きな包容力で私はこの人の近くにいるといつも落ち着き、笑    い,ホノボノとした気持ちでした。 

 

   街で行きかう人達は<Dona Cila>と個人の名前に付ける最高の敬称で

   挨拶します。男性の場合は(Don)。特にスペインに残る習慣かも、しかし、

   ヨーロッパ文化に依然として継続された事の意味を理解すれば、この敬称を

   持つ人は、その人格、資産等で名に恥じない貫禄を備えているのです。

   シーラは、友人からは名前だけで挨拶を受け、その信頼性が周りの人には

   すぐわかります。どの時点で、貴婦人と名乗るのか、、漂う気品や深い思量を

   十分備えた点からしても、私はシーラを数少なく知り合った貴婦人と考える

   ようになりました。   

f:id:katsukomj:20191223201651j:plain

   < noche buena>クリスマスイブは息子の家族の家で過ごすのです。

   2-3mの大きな真っ赤なポインセチアの咲く道を確かな足取りで歩いて行き、

   揃って迎えるお祝いになります。

   来年も元気でいてほしい、、地の果、でも(WhatsApp)でお正月には私が

   Telして,ここもみんな元気に良い新年を迎えたと報告しましょう。