ヨーロッパと日本の私

ヨーロッパで体験した事、等々

寒いドイツの祭典

12月なかば、中部ドイツは、気温平均3-5度、日照時間約3-4時間、時々は強い風と雨、大陸の厳しい天候になります。太陽が少なくていつもドンヨリとして、霧が

かかったような暗い天気です。

だから、かも、人々はクリスマスのお祝いを大事に楽しく準備するのでしょうか、

しかし、南半球でも同じお祝いだから,真夏のクリスマスを迎えるのですね。

 

12月15日は<第3待降節>夜になると3本目の ローソクに点火して数日で迎え

クリスマスイブの用意に追われ、プレゼント、買物、料理の段取りも終盤です。

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街の中心の教会の近くに設置するクリスマス市では、日中から夜にかけて大変な賑わいで、立ち話と、温かい飲み物や食べ物を堪能し、楽しいひと時を過ごします。

         f:id:katsukomj:20191214115010j:plain Duesseldorf 市庁舎前のクリスマス市

 

12月22日、日曜日<第4待降節>デパートや商店は最後の買物客を待ち、夜は最後のローソクに点火して、2日後のクリスマスイブに備えます。

この日は正午迄なら、ス―パー等は営業しますが午後2時頃から急に静まり返り、人々は家路に急ぎながら、雪が降ってホワイトクリスマスならいいのにと思い馳せます。

クリスマスイブには、午前中に新しい<もみの木>にクリスマスツリーをていねいに

飾りその下にプレゼントを並べます。もみの木は香りがよく高さもさまざまで平均

1.5ー2m、見事な飾りつけは各家庭の持ち味が表現されます。

夕食の後それぞれが自分の名前を見つけて、特に子供達はサンタクロースが自分の願いを叶えてくれたかどうか踊る気持ちで開ける嬉しい瞬間になります。

 

夕食は最近<ジャガイモサラダとソーセージ>が多くなり、これはできるだけ家族が

一緒で席を立たないよう考えられたかと思いますが、早くに作ったお菓子類や飲み物で真夜中のキリストの誕生を厳粛な雰囲気で迎えるためでしょう。

すべてのローソクが灯されて、厳かな独特の夜を待ちわびていた人々です。

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真夜中に教会のミサに行く人も昔からの習慣として残っていて、寒い帰路に美しい新雪が積もった夜道を歩く時は<キリスト誕生>の感銘を一段と深めます。

最近、若い世代には教会離れがいるのも現実でしょう。しかし、長い歴史と伝統は人間

本来のあり方を各々に深く気づかせる力を持っているのではないでしょうか。

 

25日と26日は第1と第2クリスマス祝日、雪が降れば、銀世界、そして人々は

   ** Frohe Weihnachten クリスマス おめでとう ** と

家族も、友達にもや道行く人にも、買物先でも心から挨拶をします。

この2日間はご馳走ずくめ、、フォンデュやガチョウ等を食べます。

話題はプレゼント、そして大晦日をどこで、誰と過ごすか、にぎやかな時間が

続きます。

 

人々は、過ぎた1年を振り返り、来る新しい年に健康と幸運を期待します。