ヨーロッパと日本の私

ヨーロッパで体験した事、等々

La Palma島

     皆さんは、ラパルマ島ってどこにあるか知っていますか。

       (正式には、スペイン語で Sant migiel de la Palma)

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大西洋、スペイン、カナリー諸島の中の小さな島で画像左上ハ―トの形をしています。

アフリカ、モロッコからは約500km,アクセスは航空、フェリーで簡単になりました。

日本の奄美大島とほぼ同じ緯度、大きさは佐渡島位で、人口は約8万人です。

 

1952年に国立公園に指定された名所は、火口の直径が9kmもあるので世界1大きな事で

知られます。小さい島ながらその面積の中は独自の景観を持ち、5大陸の景色を見る事ができ、山、森、平地、海岸等、別名にヨーロッパの最後の楽園、常夏で平均気温21度、真冬でも泳げる日があり、ヨーロッパ各地から一年を通じて休暇に来る人々が後を絶ちません。もちろん永住をする家族や若い人達がドンドン増えています。

 

その知名度は特に1970ー80年代に一層高まりました。観光客を受け入れるかどうか、他の島の情報をもとに検討されても、押し寄せる波を戻せないまま現在に至っているようです。 

<緑の島>ともいわれるので山歩きが好きなリピーターにも有名です。 

毎年5月のマラソン大会<トランスボルカ二ア>では、大阪出身のユリさんが

女性の組で優勝したのは3--4年前でした。現在は世界中から参加者が増えています。

 

澄んだ空気のため、1980年なかば、北半球で唯一の天文台がヨ―ロッパの8か国の

共同事業として2400メータの山頂に開設されました。日本の天文台はその大きさで

大変有名で、国立天文学大学の教授・専門家がよく来られます。

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NHK Bs Premium は2015年5月、Great Nature・グレートネーチャの番組で

すばらしい報道をしていますので、皆さんの記憶にあるかとも思います。

 

この島では過去約400年の間、戦争がありませんでした。

コロンブスアメリカ大陸へ航海する途中に立ち寄ったので、現在もその模型船は

美術館に展示されています。

島民の長く平和な暮らしを急変させたのはフランコ政権、当時は世界中が戦争

状態で、制限、規制が大きな変動をこの島にも強制されました。しかし、強い守りの

精神は島民に根深くあり戦争を知らない平和な生活を続けているのです。

人々が信頼、協力で強く結ばれた生き方を続けるためには、各々の意識が同じ方向を

願いながら継続されるのだと確信しています。真面目で、素朴で、明るい表情に、現代社会が忘れた数々の事をきずかしてくれるようです。

島民は約80%位がキリスト教徒で、たいへん信仰深い人達です。

 

この島の特徴に、太陽の光の透明さ、大きな工場もないので、いつもきれいな空気、

自然の植物の香り、深呼吸を満喫するので島民は長寿、4世代が同居している家族は

現在もかなりいます。一年を通じて雨が降るのは秋から冬、雨量が不足する年もよく

ありますが、雨が降らなくても貯蓄した山の中の水を大事に使います。水は特産の

バナナが多く使用するため、最近はアボカドに変える農家もあり、ヨーロッパ各国への

輸出も増加しています。

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偶然にも、私はこの島と縁があって、すでに長年、ドイツと行き来きをしました。

いまでは私の心身にしみこんでいる感覚を、今後も書き続けたいと願っています。