ヨーロッパと日本の私

ヨーロッパで体験した事、等々

大晦日

   大晦日の今朝、荒れ模様との天気予報は、午後になると青空ものぞき、

        太陽は沈む前の静かな輝きになりました。

 

     皆さんは、いかが、今年の大晦日をお迎えでしょうか。

喜び、悲しみ、怒り、ましてや、災害にまっ正面から対応された方々の心境を思えば、

新しい年がなにとぞ、災害の少ない、平穏な日々でありますよう切願します。

 

いつごろから習慣化したのか、記憶は薄れながらも、私の年末は大変忙しくあわただしい毎日でした。どの予定をやめる気持ちにならず、よく続けたなぁ、、と思います。

 

パルマ島の家の庭にある、松の木、細い竹と梅の代わりに<アーモンド>の蕾を付けた枝を揃えてテラスの大きな机の上で、自家製の門松を、半紙と水引もかけて作りました。

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大小の門松が至る所に飾り終えるのは午後3時前、ロンドン経由で受信できるようになった衛星放送で必ず<除夜の鐘>を亡き夫とみました。雪深い山寺の鐘の音と景色、人々の歩く参道は雪で真っ白、、なんとすばらしい風景でしょう。私達は言葉をなくしていました。そして、冬期の時差9時間、在宅看護を受けている母に一番に声を届けたくて<明けましてオメデトウ>と二人で電話したのです。声が明るいか、辛そうか、

ほんとうに苦しい時期の中、私達にできるすべての努力で思いを伝えたかったのです。

すでに、亡き夫は闘病生活者で、私は日本の母と主人の看病を数年にわたり課題として

暮らしていました。

 

先夜、日本で3回目になるコンサ―ト<大阪フィルハーモ二ー、べートーべンの第9>を朝日フェスチバルホールで聴きながら、なんと、人の世の、、不思議な巡り合いに

涙があふれたのです。気持ちを引き締め、身を正して、新しい力を集めて、、来年も

シッカリと生きてみたいのです。

 

ありがとう、この一年を無事に過ごせて、、帰り道は豊かな感情になりました。   

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