ぬか漬け大根
真冬の寒さが効して、みごとに美味しい<ぬか漬け大根>ができ上りました。
愛好会は、特に子供達に昔からの手法で作る過程を体験してほしいと集いました。
真っ直ぐに育ったエコ大根を、土からユックリと引き抜いて洗う、2 週間軒下で干す、
すると、その大根は水分が抜けて弓のように曲がり、漬け頃となります。
大きなタルを取り囲んで子供達が座り、手触りがいいパウダーのような<糠>、塩、
乾いたミカンの皮、刻んだ昆布、鷹の爪を並べて、その上にきれいに大根を並べて
置く、その都度、子供達は<美味しくなーれ>と呪文をかけながら漬け込み、この繰り返しをタルの半分ぐらい迄すると、たくさんあった材料はミルミル埋まります。
しっかりと重しと蓋をして冷暗場所に約2週間保存しました。
自然に発酵して呼吸をして、開けた蓋からはなんとも言えない香り、しっとりと
<糠>になじんだ大根の姿がありました。残った<ぬか床>は毎日手入れさえすれば
長く使えて,色々な野菜を一年中、数年と漬ける事ができます。
私達は当日<おにぎり持参>の試食会、エコ野菜のお味噌汁は囲んだテ―ブルの上で、
湯気を真直ぐに立てたいい香りで食欲をそそりました。豊かな気分にしたる瞬間です。
大根の色、味覚、歯ごたえは店頭で見る、買うのとは大きく異なり、昔からあった日本の食材だとすぐわかりました。この味をいつ、どこで、知ったのでしょう。私達の記憶は懐かしく、優しい思いになりました。
決して大仕事ではない、すばらしい慣習を若い人達が好んで始めれば、健康志向も一層深く理解でき、正しく<食べる>事に喜びを感じるでしょう。
追伸:当地、大阪府豊中市は以前から、市民の参加する行事が多く開催される事で
知られています。今年は第13回、豊中エコ市民大会で<畑サロン>が優勝しまし た。日頃の成果を評価されて大人も子供も大喜びです。自然を尊びつつ、
エコ野菜を育て、全てのイベントにその食材を使います。
人々の心と豊かな土からは一年中、各種の野菜を収穫できるのです。