大阪・天満の天神さん
数か月ぶりに<天神さん>にお参りしました。
7月24日は宵宮、25日は船渡御、日本3大祭りの1つです。
新型コロナウィールスの自粛規制がとられた時点で、このお祭りも取りやめとなり、
今年の大行事を見送る浪速っ子です。
気温が30ど近い正午の境内は、人が少なくて驚き、ゆっくりと心を込めてシッカリ
お祈りができて、爽やかな、落ち着いたひと時でした。
いつ訪ねても、威厳高く、誇らしげな<天満宮>を60年近く私の家族は氏子として
親しんできました。梅雨明け、土用の日、そして、日照りが一段と厳しくなる宵宮の頃、子供達はお祭り気分を高めていました。母が縫ってくれる浴衣を着て,天神さんの団扇を持って出かける25日船渡御の夕方、夜の花火迄、なんども友達と行ったり来たりしたものでした。交通規制もなくて、夜道でさえ、近所の友達と一緒で嬉しかった
のです。母は親戚の訪問、子供達の友達等、出入りの多くなる天神さんは、食事の用意で多忙、落ち着いて花火を見れたのだろうかと、最近になり振り返ります。
現在のようにスケールの大きな花火でなかったかも知れませんが、夜空一杯に轟く
音を、光を歓声をあげて最初から最後まで楽しみました。一年に一度のドスンと心の奥深く響く強烈な印象がありました。
清める、、清水もコロナ感染防止でした。そして裏門には大きな掲示板がありました。
確かに、2日間の花火見物客も含めれば、屋外であっても危険だと想像できますから、
美しい花火を、目を閉じて想像して、来年に期待したいと願うのです。
思うに、100年前の(スペイン風邪)を経験している「天神さん」は、1200年の
歴史と共に大阪市民を見守り続けておられます。主祭神の菅原道真公は教育の
神様として有名ですから、どの困難も乗り越える英知を後世の私達に引き継いで
いるに違いありません。
めまぐるしい時代を、コロナをどのように好転していくか見ておられるのでしょう。
本宮の25日、NHKは午後7時のニュースで< YouTube>を公開したと報道。
昭和23年以来初めての<神事>取りやめとなり、大変残念でしたが、
しかし、コロナ収束を厳かに祈祷する神殿内部の画像は、日本中の国民に多くの希望を届けたと信じます。