復活祭・frohe Ostern
イースターおめでとう、、とヨーロッパ諸国の国民が挨拶する、それはクリスマス
同様に大事な祭日です。毎年違う日になりますが、その理由は、その月の満月から
最初の日曜日となるためです。従って<2020年は4月12日>です。天体の法則は、
キリストの誕生をクリスマスと定め、十字架にかけられた不運を復活させるのが
復活祭です。
すでに、4月10日が聖金曜日、この日から13日の月曜日迄を復活祭の期間として、
13日も祭日です。ドイツは遅い春を迎え、学校も春休み、この休日を利用して家族の
訪問、旅行等、さまざまな予定が立てられのは、クリスマスと同じですが、長い極寒を
過ぎて迎える春には新しい生命の歓びがあふれています。
今年は新型コロナウィールスの影響で誠に残念ながら自粛となります。天気予報は
ほゞ安定していて快晴、平均気温11度、日照時間も約8時間、風も少なく絶好の
イ―スター日和です。屋外で過ごす事が大好きなドイツ国民の叫び声が聞こえそう
です。各地では自転車、歩いて外出して、大きな森・池やライン川の辺りで過ごし
ながら、世界中が苦しんでいる難局の収束を願っていると信じます。
12日の日曜日はキリスト教徒は、通常であれば教会のミサに参加して、キリストの復活を祝います。帰宅すると昼食の前に、子供達は<イースターの卵>を探します。
庭のある人は前日に隠し、屋内に隠したり、子供達の最高にうれしい時間です。
卵はさまざまな色や絵が描かれていて、ゆで卵なので机の上に飾ったりします。
又、イースターの期間は<兎>も主役です。この兎と卵は、古代から豊さのシンボルとして貴重な意味を持ちます。
昼食はシ―ズンを迎える白いアスパラガスとハム、茹でたジャガイモにソースを
タップリかけた多くの家庭の定番料理です。テ―ブルの上には専用のホークセットが
並び<キリストの復活・誕生>を祝います。
白いワインがいい愛称。 アスパラの畑・画像は借用しました。
新型コロナウィルスは、この白いアスパラガスを収穫する季節に大きな打撃を与えて
います。その収穫には毎年、近隣諸国の外国人労働者が来ますが、入国規制のため、
来れなくて、各農家の人達はドイツ人の失業者やボランテアに頼んでも不足です。
昨日のZDF-TVは、特別の条件付きで、ポーランド、ル―マニアから入国許可を
得た労働者が着いたと報じていました。これは約6-7週間続く、収穫時期に大きな
明るいニュースです。ドイツ人は白い大きな、太いアスパラガスの味覚を好み、毎年
楽しみに待っています。私もドイツのこの味覚が大好きで特別の鍋、アスパラ用の
ピーラで、丁寧に料理して疲れた仕事の後でも、セㇾモ二ーの如く、夕食を楽しみ
ましたし、今、食べたいものは、、と聞かれたら、即、白いアスパラガスと答える
でしょう。一度、この近くのス―パーで見かけて試しましたが、土壌の違いかどうか
味は失望するものでした。
<誕生>を祝う行事が一年に2回の定着している習慣が、2000年以上も続くヨーロッパの文化の深さを、私は毎年のように感じました。