ヨーロッパと日本の私

ヨーロッパで体験した事、等々

椿

  寒波到来、、厳しい環境の中、ヒッソリと咲く椿が目に鮮やかです。

        f:id:katsukomj:20200116210423j:plain

 

真冬の桜の並木道は木肌をみせて寒そう、その道に見上げる程大きな藪椿の木が

2本あります。その濃い色の葉っぱにはきれいな艶があり、この植物がいかに強くて、長年生息するか充分に理解できます。だから、日本、中国では特に、古代からあらゆる分野で大事にされたのでしょう。

<華道><茶道>又、薬品として、椿油として、日本人の生活に寄り添ったいます。

伊豆大島の名物<椿娘>が着る絣の着物と、椿の花、青い空は懐かしい風物詩ですね。

 

先日はバス停で、よく手入れした椿の垣根があり葉っぱを隠すほどに咲いているのを

みて感動しました。真冬はきれいな色で咲く花が少ないのでふと足を止めて眺めました。

f:id:katsukomj:20200117111745j:plain

 

常夏のラパルマ島で、初めてのクリスマスを迎えた時、地元の夫人が突然来宅して、

日本人の私に聞きたかった、<これは生花ですか>と。お盆の上の、サボテンの若い

1枚の葉と1輪の椿を見せてくれました。そのシンプルできれいな事、、ほんとうに

驚きました。島中に群生するサボテンは強い棘で囲まれているので、その手入れが大変

なのです。緑の植物が少なくなると、家畜の餌にするため、若いサボテンを切り取り、

棘を取る作業をして2-3cmの輪切りにして与えます。山羊は大事な家畜、ミルクを

絞り自家製のチ―ズを作ります。

1枚のサボテンの葉に、1輪の椿の赤い色が隅っこに置いてある、それだけなのにドキリとする新鮮さでした。庭先にある椿とサボテンで一瞬思い付いたと話していました。

この婦人の息子は私達が保険を加入した会社の代表者で、若い時から日本が好き、

合気道3段>の保持者です。多分、母上に私達の事を話したのでしょう。その後、

この家族とも大変親しくお付き合いを頂きました。

 

もう1つ忘れがたい事、、それは初めての日本訪問で私達を鹿児島の友人宅が招いて

くれた時です。日本の家屋・古民家で、炬燵に入り、丹前を着せて頂き、芋焼酎を飲み

ご主人が大好きな<猟>で持ち帰った<イノシシ>の手料理を用意している時、お隣の

奥さんが、1輪の深紅色の椿を持ってきて下さったのです。その色に驚く私達に、

友人は一輪挿しに入れてテ―ブルの上に置いてくれました。すばらしい夕食でした!! 

椿はその種類が多く、色も淡色、混ざったのと各種あります。花言葉はその名のよう、

私達を魅了する冬の美しい花です。f:id:katsukomj:20200117111409j:plain