ヨーロッパと日本の私

ヨーロッパで体験した事、等々

アボカド

もう一つ、ラパルマ島の美味しいアボカドの事も読んでいただけますか。

 

バナナ作りは大量の水を必要とします。地下水のない島は山の中にため込んだ水を

大きなパイプで島中に配水しますが、毎年増加する観光客の利用する<水>が

大問題です。又、島では1年の内、雨の降るのは冬期の数週間だけ、最近は世界中の

異常気象に並びほとんど降りません。雨なしでこの島の水・生活が何年維持できるのか至る所で疑問視され、しかし、他の島のように海水を淡水に変える方法を行政は

取りません。山の池にある水は大変美味しくて誰もそれ以外の事は望まないのです。

 

そこで、近年<アボカド>が新しい農産物として栽培を始めました。水をあまり使わ

なく手入れも簡単です。

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<Aguacate>このスペイン名は、多数の種類を総括する名称で現地の人達はもちろん

外国人や観光客に大人気です。安くて、毎日半分食べれば、脂肪分は補充され、

バターフル―ツと呼ばれるように、パンの上にバターの代わりにぬって食べます。

料理も和風,洋食、アイス,もちろん、オイル、化粧品、石鹸、各分野で大活躍の

素晴らしいアボカドです。

 

海岸沿岸から海抜800メ―タ位の土地でも育ち、白い花を5月頃咲かせ、実は11月頃が甘みを出すのです。私達の庭には2種類の木があり、どの木も手を伸ばして実を取れるように切ってもらいます。熟したかどうか触ってみて判断し、後少しと思っていいたらネズミのほうが私より早くてガッカリしたことが度々でした。

ネズミは少し試してそのまま、毒の成分があるので多くは食べないのだそうです。

 

まさに、栄養価の高い食品として、至る所で簡単に買える昨今、専門店もあり、その

需要は増えるばかりでしょう。日本の食品輸入品の一番はバナナ、そしてパイナップル,3位がアボカドとの統計がありました。

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 国内栽培が需要を賄いきれるかどうか、日本の風土、気候に適しているのか?

丸い種は水栽培としても好まれます。私達の暮らしは豊かになり、楽しくなり、

でも、いつも知っていたいのは,それぞれの育ちの過程でしょう。

それは日々の生活を一層,意義深く、大事にする事になりますから。