ヨーロッパと日本の私

ヨーロッパで体験した事、等々

初盆

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           暑中お見舞い申し上げます。

猛暑が続く連日です。朝の蝉の啼き声が激しいと、今日も暑いなぁ、、と一日が

始まり、太陽が沈み、どこからか微風を感じて、長い一日にホッとします。

この夏は、特にコロナ感染でマスクを着用して外出なので、誰にも共通の思いが

一段と強くなり、早く収束してほしい、、と誰もが願う夏なのです。

 

<初盆>を迎えた人が、今年は私の近くに3人います。いづれもドイツの家族と

友人でした。3年前には一緒に楽しい時間を過ごし、コロナの感染が広がる前には

予定していた旅行を私の発病で中止、今年は会えると楽しみにした人ばかりです。

人の定めは、天の定め、と信じようとして、別れる時は心からの<サヨウナラ>を

しましたが寂しいものです。それぞれの人生を思う中、3人とも静かな最後を迎えた

事を安堵するべきでしょう。立派に子供達が見送ってくれたのですから。

 

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上記は、義弟の葬儀の後、義妹が、現地の新聞に<アリガトウ>と広報しました。

息子と娘の連名です。市民から大変好まれた義弟を偲ぶ人々と葬儀を一部始終助けて

くれた関係者に感謝の言葉です。

 

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Helga は施設で最後を迎え、娘のドリスが大急ぎ、ハガキに手書きで私に知らせて

くれました。印刷物よりも、ドキリと胸の深くに伝わり、ほんとうに遺憾の思いに

泣きました。酸素器をつけていたので、自宅ですでに2回も長い線に引っ掛かり転んだのです。テラスに座って庭の植物や小鳥の声を喜んで聞ける施設だと話していたのは

昨年の誕生日の日でした。その後、クリスマスカードを送りました。

2月頃、お見舞いを、友人経由で届けた花束をどれほど喜んだか、、これからも

届けたかった、、残念です。毎年、決まって行った習慣がなくなります。 

<家>でいたい、、といつも私に話していたHelgaは、やはり施設の生活に慣れる

力もなく、働き続けた身体と病に打ち勝てなかったのでしょうか。

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3人とも、80代、日本の女性の寿命が87才迄伸びた事を思いながら、最後が

どうだったか、人はその瞬間をどう受け止めるのか、満足できるのか、、

自問自答です。

Gabiのママは、好きな詩人の言葉を案内状に載せてほしいと以前から話していて、

静かなカードになりました。間もなく25日にパパの墓地に、牧師が来られてミサを

あげ、Gabiと息子が二人だけで埋葬に立ち会います。コロナが収束したら、各地に

いる親戚を含めて<お別れ会>その時には私も参加したと願っています。

 

日本式に合掌をして、長いお付き合いに心より感謝し、ご冥福を深くお祈りします。

お盆入りの13日、家に帰り、16日の送り火の日まで家族とユックリと過ごして下さい。キット話がつきませんよ。そして、来年も又,きてあげて下さい。

 

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