ヨーロッパと日本の私

ヨーロッパで体験した事、等々

Playa de la Tazacorte

豪雨が残した爪痕は、コロナ感染の懸念と並行して、各地の情報を伝えています。

避難所、自宅の破壊、どう立ち向かえばいいか、、人々の話に心が深く痛みます。

これでもか、、と立ち上がり、前を向こうとされる姿は、人間の強さだと痛感します。

太陽を10日以上も見れない生活も、これに輪を増すようなコロナの感染者の

増加をも知りつつ気の抜けない連日です。 

              youtu.be  そんな時、私は長く住んでいた、ラパルマ島の青い海と空を思い浮かべてしまいます。

大西洋の大海原には船の一つも見えない、真直ぐな地平線があり、見ても見ても飽きない自然のだいご味を感じるのです。島の東と西にある海岸には、自粛緩和の時点で

待ち侘びていた人々が、それでも恐る恐る増えてきたとの事ですが、大きな海岸では

ソシアルヂィスタンスは十分で、泳いでも、泳いでも一人でしょう。特に本国にも

帰れない外国人が、どれほどの喜びでしょう。EUの中のフライトが7月から許可され、

ドイツからの便も増えて、しかし、空港の検査は大変厳しいと友人から知らせが

ありました。

 

日本の私に滅入らないで、、頑張って、、と、友人はうれしい動画を送っくれました

ので、どうぞご覧ください。果てしなく広がる大海原に、船の一つもなく、その海水は足の先までクッキリと透明感があり、水際を歩くだけでも爽快です。火山の島なので

溶岩の砂はマグネットを含んだ黒い色、これで、病気を癒す現地の人々、スポ―ツの怪我、リュウマチ、以前は医者に行く前に当然のように生活に密着していたと思います。

数年前から、海水浴場として規制がありますが、最初は漁港で栄えたTazacorte

でした。岸壁の向こうには西側の有名なヨットハーバーがあります。

 

現地の人達は、殆どの場合、朝一番に、乗り合いバス、個人の自動車に乗り合いして

海辺に来て、歩く、泳ぐ、お喋りをして、いつもの連中とカフェソロを飲んで正午過ぎに解散します。今日は数か月ぶりに私の親友のシーラ(92才)も来て、それは賑やかな時間だったとの説明です。別荘を持っているドイツ人が誕生日だから、彼女のために

今日はみんなで歌いましょう、とGoretiiが音頭を取ってカメラを回しています。 

outu.be    youtu.beある冬、アメリカ、シカゴで留学中の甥が、長い冬休みがあり、大学の寮にいても、

気温がマイナス40度近くなるから、温かいラパルマ島に行って過ごしたいとの相談
でした。約5週間の予定、ヨーロッパは初めての訪問、主人がドイツ迄迎えに行けば、と言ってくれました。シカゴからオランダ、アムステルダム経由のDuesseldorf 到着を
迎えて、当時の自宅に泊り、初めてのドイツを数日見物してから、ラパルマ島に
着きました。主人も喜んで、Bella&どうぞも珍しい来客で、私達は連日のように車に
犬も乗せて出かけたのです。海辺のレストランで昼食中、主人がユックリと甥に話す
のは、<よーく、見て、この広い海には一艘の船もいないでしょう、、そのために、海水は汚れないし、クジラやイルカ等の生息が保たれるのだ>と説明しているのです。
都会育ちの甥が、日本の海岸を想像して、その意味を理解したのか、山歩きも、犬の
散歩も喜んで、滞在中は、よく寝る、食べる、力仕事を手伝ってもらい、お互いに最高の時間を持てました。社会にでれば、大学時代のような時間はない、多分甥にとっても
貴重な大自然の経験だったと思います。
 
今日も、海岸は大勢の人達でしょう。それぞれが、地平線を見ながら思い馳せる
事が穏やかな時を待つ、、(コロナ収束)のニュースに違いありません !!!
 

    youtu.be    小石のある波打側には、プラスチックもゴミの一つも流れ着きません。