stay home,,追記,,食べる
ラパルマ島の新鮮な空気と緑におわれた風土に適して、食べ物はそれぞれの
味覚を限りなくいかしてくれます。スペイン人は<食>を大変大事にしますが、
フランスやイタリアの習慣とその点はよく似ていると思います。
一家揃って<食べる時間>が習慣化されていて特に、昼食、又、日曜日は
家族全員が揃います。一般に店舗も午後1時から午後3時迄は殆ど閉店です。
主婦達が家と家族を守る意識は現在も以前と変わることなく続いています。
彼女達は一番にその日のデザートを決めて作ります。殆どの家庭が裏庭に
ニワトリ、野菜、果物があり、食材は新鮮で、経済的、残り物はニワトリが
食べてくれます。
主食はジャガイモ、小麦粉、米、ジャガイモは塩、水とレモンで茹でる
方法があり大変おいしいのです。北スペインには水田があり、最近は日本の
お米に似た良質のお米が収穫できて、有名なパエリアも好評です。
有名なソースは、モホスの赤と緑、この二つのソースを自家製で丁寧に作り、
赤は肉料理、緑は魚に最適で、その味はすべての食に適しています。
日本のすり鉢のような、木をくり抜いた小さな鉢でこすります。材料は、
赤パプリカ、チリ、ニンニク、コㇾアンダ、サフラン、オリ―ブ油、塩、
コショウ、ワイン等、緑のモホスは緑のパプリカです。
土産店では外国人がドンドン買う目玉商品ですが自家製は実にすばらしい味です。
<Gofio>は特にTeneriffe/La Palmaで必需品であり、赤ちゃんも哺乳瓶に入れて
飲む習慣があります。<Gofio - ゴフィオ>は大麦、小麦、トウモロコシ,
豆果等を挽いて粉にした栄養価の高い事で知られ、哺乳瓶に小さじ1杯入れる
ようです。他の食べ方はさまざま、簡単に水で混ぜ合わす、または、スープの汁で
混ぜる、私は必ずパンを焼くときに10%位混ぜました。ケーキを焼く時にも、
つまり、健康食品のNo.1でしょう。ですから、カナリーの人達は健康だと
言われ、簡単で安くて、日本のきな粉を思いますが、きな粉は大豆が原料です。
トウモロコシはやせた土地でも育つので、スペイン、南米、アフリカの広範囲の
大事な食糧で、ベネズエラの主食は<アレパス>、帰島した人達が作る味は格別で
これも私は大好きでした。狭い島から広大な南米大陸に移住した人達は世代を
超えて伝統料理を守りました。
昼食はス―プで始まり、その日の焼き立てのパンを一口食べて、 メインに肉か魚、
ウサギ,鶏が主で、海の近くなのに、塩付けした魚を野菜と煮る料理が好まれます。
魚を食べる習慣がなぜか定着していないのは、冷蔵庫のない時代に腐敗を
恐れたからでしょう。最近はス―パでも魚の売り場があり鮮魚なら外国人が喜んで
買います。当初から私は、鮮度のいい魚が近くの漁港から入荷すると買い、
おろしてほしいと頼みますが、店員はそれができません。
ぶつ切りにして焼く、煮る、すべてが大味であり、次第に私は帰国の度に、
いい包丁を買い、自分で調理しました。カジキマグロがよく売られていました。
醤油とワサビを隣の島から送ってもらい、来客の時、大皿に盛り付けして前菜に
出したら、日本人は大喜び、見ていたスペイン人達が試して、、その後は定番に
なりました。
その後には魚店の人も必ず鮮度の高いのを進めるようになりました。主人は日本に
初めて来た時から魅了されて、美味しいビールを合わせました。
日本食のデリケートな調理法と味覚は健康によく、今では世界遺産に登録されました。
ですからカナリー諸島の大きな街で必ず<日本レストラン>が大繁盛です。
魚もしかり、私は、当初から首を落とし、羽根だけを取り除いたニワトリしか
売っていないのに驚いて、魚の調理以前から自分でさばいていました。
台所でも私のD I Yは大活躍で、鮮度の高い食事に恵まれました。
家族揃っての食事はユックリ、その間はさまざまな話題があり、メイン食が
終わると片付けながら、これもユックリとデザート、そしてカ フェソロ、
自家製のワイン等で終えます。
家族を繋ぐ、食事の大切さを、又、情報を共有する暮らしを守っています。
バナナは島の特産品、アボカドと共に輸出先はヨーロッパです。