満開は、、
コスモス、萩、ススキ、秋明菊、そして久しぶりに見る<紫式部>も
私をくぎ付けにしています。
数週間前までの猛暑を、これらの優しい美しい植物は、個々の美しさを表現できる
季節の到来を耐えて待っていたのです。
可憐な花のコスモス畑は見物用に植えられていて、毎年の新聞で(各地の見頃)が
広報されます。<花言葉は調和、真心>日本人が大好きな秋の代表花でしょう。
目立たないけど、茂みの中で、今とばかりに咲く(萩)も秋を代表する
かわいい花で、その優しさは日本文化に大きく影響を及ぼしていると思います。
万葉集で最も愛好された時代には,100首を越える歌が詠まれたそうです。
「秋風に冷たくなりぬ馬ならびていざ野にいかな萩が見ごろに」
<花言葉は想い>とあります。
私は自分の健康状態と闘いながら、周りの風景をしっかりと見極められない状態で
今年の夏を過ごしていたのでしょう。朝夕の気温が少しづつ変化して、なんとか
乗り越えそうな時ダウンして、そして、数日は放心状態で回復を待ちました。
赤いススキは細い穂と花を風になびかせていました。先日<神無月の満月>で
いけばな、嵯峨御流のススキの<お生花>に3色が使われると書きましたが、
確かに、さらに赤を添えると華やかな美しいお生花を想像できます。
大変珍しく(紫式部)を見て今年は胸がときめきました。その名の優雅さが、
小粒の身に一杯詰まっているようでした。田舎風の一軒家の庭に野趣と優雅さを
添えた木として見かけるそうですが、確かな説得力を名前も花と実も充分
備えています。
「お茶花」として、茶室に飾られると、秋のお茶会は一段と華やぎます。
<花言葉は聡明>
度々の通院や、短い散歩で、自然は間違いなく時間を刻んでいる事に気がついて
あの猛暑を過ぎ去った秋の佇まいを、自然の大きさを、ひたすら感動しています。