白い鳩
白い鳩は平和の象徴と言われるのを聞いた事がありますか。
又、深い愛情を意味するとも言われます。
母の遺品の整理をしていたら、数々の物品の中に <鳩寿記事ー90才> と表紙に書かれた小さなノ―トがありました。90才の誕生日の時、書きたいと願ったと思われますが、いまだなにも記録がなく、その筆跡も懐かしいながら、どこか弱くなっています。
母の90才になった心中をほんとうに聞きたかった、もっと話したかった !!
サーカスで見た事がある人もおられると思います。マジックをする人の手の中でおとなしく、かわいく、しかし賢い鳩は上手に手品をこなします。
意外と知られていないのは、日本古来の家紋に美しい鳩が使われていることでしょう。
旧聖書では<ノアの箱船>の終わりを鳩が知らせた事から平和のシンボルだと信じられれるようになりました。
白い色をした鳩はあまり見かけないですね。卵がふ化する時の遺伝子で他のカワラバトと違う色で生まれますが、時々群れの中に混じっている白い鳩を見るとその美しい優雅な姿に感動します。体重約400グラムの小さな動物ながら、その丸い小さな赤い目は360度の角度を見る事ができ、上手に餌を探し、近づく危険を素早く感知して飛びあがります。
白い鳩も交えて、原爆記念の日に広島の空に舞い上がる無数の鳩に世界中の人々が平和を祈る思いを実感します。
飛び立ち舞い上がる、人々の平和、自由への期待を大空で伝えてくれるのでしょう。