60才から、、
人は、まるで目が覚めたように、ある日突然、新鮮な感性と共に夢を実現したいと
願うのでしょうか。それまでの、人生は山あり谷あり、しかし、還暦を迎える頃は
立ち止まってしまう瞬間をどなたも体験されると思います。医学が進歩して、寿命が
長くなった現代でも、大きな節目を一人一人が知るのも還暦です。
ドイツの有名な歌手、Curd Jurgensが<すべてが60才から>と歌った時、どこに行っても聞こえて、まさにブームを起こしました。あれから約30年が過ぎたけれど、そして
確かに寿命は延びていますが、かっての精神力と体力が変化するのも実感します。
その年令をどう生きるか、、ここに、すばらしいご夫妻をご紹介いたします。
池内氏はゴルフ歴52年、エージ シュートを大病の後に達成された経歴も持っておられます。ご夫妻は、自然がお好き、写真家でもある事から<地球の70の島>を見ようと思い立ちます。それが60才の出発です !! 目的を定めたら、長い年月の整理をして
大きなカメラを持って旅に出ました。計画を立てる事、到着する場所に関する調査、
想像を絶する準備が必要です。その上に、健康に対する配慮も欠かせません。
行く先々には、危険、盗難、害のある動物、慣れない水や食事が待っています。
お二人で、コツコツと一つ一つの島を見ながら、そこに住んでいる人々と風土に触れて
旅行のだいご味を深めていかれました。美しい写真は感激を増すごとに、さらに美しく
なり膨大な情報獲得の旅となりました。
http://www.tetujin60.com/article.php/0palma
「地球の島めぐり70」を出版されて、さらに続けた島めぐりで、78島目に来れた時、
私がお目にかかったラパルマ島」です。ユックリとごらん下さい !!
ある日、テネリフェに住む奈緒さんから電話がありました。ご主人のヴィクターが
写真家ご夫妻の同伴でラパルマ島に行くので、一緒にとの事です。
私の住んでいたエㇽパソ周辺には、観光スポットの国立公園があり、殆どの人が
訪ねます。私達夫妻は、住み始めた当初、車に犬2匹も載せて、よく散歩を楽しみ
ましたが、次第に制限が厳しくなり禁止となる程、観光客が増えた一帯です。
ですから、ぜひ、久しぶりに歩いてみたいと快くお誘いを承諾しました。
お目にかかると、、なんと、感じのいいご夫妻で、、大変うれしく、日本語の不足する
私は、後では恥ずかしい程、よくお喋りを、お話を楽しませて頂きました。
外出の前に時間次第かもと、軽い昼食の用意をしたのですが、意外とその簡単な食事を喜んで下さり、晴れやかな気分の一日となりました。この地の果までも、見たい、、と願われたご夫妻の行動力と好奇心にほんとうに感激したのです。
<袖振り合うも他生の縁>貴重な出会いを大事にしたいとの意識を直感で感じさせて
下さったご夫妻に感動を深めました。
本帰国した直後から、すべての環境、気候に慣れず、入退院を繰り返して、少しずつ
日本にいる実感があり、身辺の書類関係を整理中に、懐かしいご夫妻のファイルを見つけてメールを差し上げました。すると、誠に数分後には電話を頂きました。
あの日の事をよく覚えておられて、逆に私の方がほんとうに驚きました。
実に、あのうれしかった日から、8年が過ぎていました !!
<止まったらアカン、、>と言われる言葉の説得力は、コロナ感染の不安、私自身の
難病をも吹き飛ばしてしまいそうな爽快な一言です。まっしぐらに生きるご夫妻を、
まれに知る私は<カッコイイ、、ご夫妻>のランキング1位に大事にリストアップ
しました。
いつまでも、お元気で、仲良く、まるで学生結婚を続けておられるような,
ほほえましいお二人に大きな敬意をこめて拍手と応援を続けたいと願っています !!